ポメラニアン Pomeranian
ポメラニアンは小さな頭に丸い大きな目、手足も小さく、しっぽは背中に向けて巻いており、独特の豪華な毛吹きが特徴です。
体重は2kg前後、体高は18~20cmが理想の体型とされていますが、もともとは中型犬であったため、小型犬としてはサイズがやや大きくなることもあります。
ポメラニアンの毛並みはダブルコートで、顔の周りや胸元の毛は長く、しっぽの飾り毛は扇のように広がっています。
サイズ | 超小型犬 |
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気質 | 人懐っこく遊び好き。明るさと社交性の高さ、賢さが魅力 |
原産国 | ドイツ |
分類 | 愛玩犬 |
抜け毛 | |
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毛質 | ダブルコート/カット不要 |
毛色 | ウルフセーブル オレンジ オレンジセーブル クリーム クリームセーブル チョコレート パーティ ブラック ブラック&タン ブラック&ホワイト ブルーマール ホワイト など |
体高比較 | 体高
18~20cm
体重
2kg前後
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初心者向け度 | |
性格・特性 | |
グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |
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平均寿命 | 13.8歳 |
ポメラニアンの性格
ポメラニアンは活動的で、大好きな飼い主には甘えん坊な性格です。ほかの犬とも仲良くでき、友好的な関係を築きやすいでしょう。
一方で自己主張や警戒心が強い一面もあるため、適切なトレーニングが必要なこともあります。
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ポメラニアンの歴史
ポメラニアンは、ドイツとポーランドの国境にまたがるポメラニア地方に土着していた、ジャーマン・スピッツやサモエドが元祖とされています。
当時はまだ中型犬以上のサイズで、毛色はほとんどが白色だったそうです。
その後、18世紀になってイギリス国内に持ち込まれ、ヨーロッパの王族・貴族に愛好されて飼われるようになりました。当時のポメラニアンは体重10kg程度とも伝えられており、小型犬としてはまだまだ大きなサイズだったようです。
19世紀後半、愛犬家で知られたイギリスのビクトリア女王もポメラニアンを大変可愛がっていました。自身の死の床にまで最愛のポメラニアンを呼び寄せて、息を引き取ったと伝えられています。ビクトリア女王は、愛するポメラニアンをドッグショーに出展し、自ら繁殖も手掛け、中型サイズだったポメラニアンを、5kg程度まで小さく作り上げました。イギリスに持ち込まれて小型化される前のポメラニアンは、ホワイトとブラックのみの毛色でしたが、ビクトリア女王の犬舎にはレッドの毛色が存在したそうです。
これによりポメラニアンの魅力が世界的に知られ、人気の高まりと共に小型化が進み、毛色のバリエーションが増えることになりました。
1892年にアメリカでポメラニアンが品種として確立し、国際畜犬連盟に登録されましたが、1900年まではどのグループに属するか公式に分類されていませんでした。
しかし、そり犬など使役犬として働くジャーマン・スピッツを祖先とすることや、繊細な性格から番犬の役割を果たすこともあり、改めてスピッツのグループ(第5グループ)に分類されました。
ポメラニアンの飼い方
ポメラニアンの特徴である豪華な毛並みを維持するためには、ブラッシングやトリミングなどのこまめなお手入れが必要です。抜け毛を放置すると通気が悪くなり、皮膚病の原因になることがあります。健康管理のためにも、ブラッシングは欠かさず行おこないたいものです。
また、手足の裏の毛は伸びると滑りやすくなり、関節に負担をかけてしまう場合がありますので、こまめにカットしてあげましょう。
活発で運動の好きなため、1日30分程度を目安として散歩に行きましょう。膝蓋骨脱臼を患っている場合など、関節への負担を抑えたいときには、体調をみながら調整しましょう。
繊細な性格から、警戒したときに吠えることがありますが、子犬のころから「心配しなくていいこと」を教えることで問題行動を抑止できます。人が大好きなだけに、常に飼い主さんにべったり過ごしていると、留守番時間が増えたときなどに分離不安症になってしまうことがあります。ひとりでいることもできるようにするには、飼いはじめのトレーニングが大切です。
ポメラニアンの毛色
ポメラニアンはホワイト、ブラック、ブラウン、チョコレート、レッド(明るい茶色)、オレンジ(さらに明るい茶色)、クリーム(ベージュに近い茶色)、オレンジ・セーブル(明るさに濃淡のある茶色)、ウルフ・セーブル(灰に黒の差し毛)、ビーバー(濃いベージュ)、ブルー(灰色)、パーティ・カラー(混色)、ブラック・タン(黒茶)などがあります。
大理石状に灰色が混ざる「マール」色や、眼の色が青い個体が時々いるようです。遺伝性疾患が出やすいため、ポメラニアンでは繁殖に使ってはいけないとされていますので、ドッグショーなどで公認されることはありません。
珍しい毛色や目の色の子はその子一代限りのもの。公認色ではなくても、大切にしてあげたいものです。
ポメラニアンの気を付けたい病気
もともと中型犬であったポメラニアンは、小型化の過程で骨格が小さくなったことにより、膝蓋骨脱臼を起こしやすくなったと言われています。脱臼の程度はさまざまあり、抱っこした後に床におろすと急に片足を引きずるようになることもあります。関節で起きる異常としてはほかに、レッグペルテス、肘関節形成不全があります。
治療には早期発見が大切ですので、歩き方がおかしいと感じたら早めに受診するようにしましょう。
ポメラニアンに起こりやすい皮膚病として知られる、アロペシアXという病気があります。毛の生え変わるサイクルに問題が起こることで脱毛がみられ、原因はいまだ判明していません。
このほか、頭蓋骨内に水がたまる水頭症、涙管の異常により涙が外に流れ続けてしまう流涙症や、口先の短い犬種でしばしば起こる、呼吸が荒くなる気管虚脱などがあります。
ポメラニアンに関する動画
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